ホーム>民俗文化

鳥羽市安楽島で弓立て神事

鳥羽市安楽島で弓立て神事
片肌を出して矢を射る姿 2010年1月7日

 鳥羽市安楽島は古くから漁業を営む町で、伝統行事として悪霊退散や大漁を願う「弓立て神事」が1月7日、満留山神社で行なわれた。
 地元に住む既婚男性3人が各6本の矢を的に向けて射るもので、当たり矢の数で大魚や豊作を占う風習がある。今年初めて外国人として弓引きに挑戦するウッズ・ディビッド(カナダ人)が目に引く。裃姿で的に向かい、片肌を出して矢を射る姿に子供たちは一斉に“がんばれ!ディビッド”とエールを送った。
 放たれた矢に観衆からは当たると「あたーいり」、外れると「すこーいり」とはやしたてた。3人は交代して計18本の矢を打ち、13本が的中。地元から多くの人々が集まり、昔ながらの行事を楽しんた。

鳥羽市安楽島で弓立て神事 弓引きに挑戦するウッズ・ディビッド(カナダ人) 鳥羽市安楽島で弓立て神事  
舞姫による神楽が披露される 弓引きに挑戦するウッズ・ディビッド(カナダ人) 弓引きを務める三人が記念撮影する