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「Welcomeいせの会」が外国人のための伊勢ツアーを開催

外国人のための伊勢ツアー
討論会の様子

 3月4日、外国人観光客が伊勢を訪れる環境作りに取り込む伊勢市の市民団体「「Welcomeいせの会」が三重県住まいの外国人を対象に無料の伊勢ツアーを開催した。応募された外国人は中国、アメリカ、韓国等計23人で、伊勢の観光案内人や通訳などと一緒に伊勢神宮の外宮と内宮を巡る内容だ。
 伊勢神宮は天照大神のお食事を司る外宮と皇室の御祖神をまつる内宮で構成され、日本で最も尊いお宮である。千古の伝統と自然崇拝の歴史観を背負う『神宮』は20年に一度の「式年遷宮」を通じて常若の文化を運び、清く正しく美しい日本の原形を成してきた。
 朝9時半に集合し、午前は外宮、昼から内宮に向かう、外から内へと昔ながらの参拝コース。小雨の降るなか、観光案内人や「Welcomeいせの会」の世話人らが伊勢神宮の文化を一所懸命に紹介し、至るところに宿る自然の神々に多くの外国人は興味津々にメモを取っていた。

手水舎前でみそぎ方を教える
手水舎前でみそぎ方を教える

外宮
外宮正殿の前で

 伊勢神宮は日本人の心のふるさとと言われながら海外では殆んど知られていない。来年(2013年)は日本最大の祭である「式年遷宮」が執り行われ、賑やかな一年には間違いない。しかし、伊勢神宮には掛け替えのない循環と再生、そして自然に対する畏敬の思想と文化が潜んであり、海を越えてこそ真価が問われ、海外からの観光客も自ずと訪れる。

伊勢神宮宇治橋
聖域と俗世を結ぶ宇治橋

伊勢神宮御形祭
内宮に御形祭